秋季関学決定・入れ替え戦[2010/10/10]

4部は4ブロック、3部は2ブロック制につき、まず4部ブロック優勝校同士で抽籤を行い、3部6位と対戦する権利を抽籤の2校同士の直接対戦により決定する形式である。

抽選の結果、対戦校は獨協大学となった。
優勝校は他に、立教、一橋であった。また3部6位は流通経済大学と東京電機大学であった。
獨協大学とは昨年秋に対戦し、和田・室谷の二枚看板に敗れているのでダブルスがカギになるだろうと予想された。

1番は武田と室谷の対戦。
室谷を一番に出してきたのはこちらの予想外。田中先輩を当てる予定だったものの見事に外されてしまった。
これによりダブルス勝負が非常に濃厚になったが、ここで1点取れれば非常に優位に立てる。
武田は立ち上がりが悪く、また和田の表ソフトラバーによるフォアハンド攻撃が止められず、1,2セットと連続で取られてしまった。
しかしレシーブでのミスを減らし低いボールを多く、サーブ時に積極的に三球目を徹底した結果、3,4セット目を僅差で連取。
応援も力が入るものの、5セット目に室谷が序盤から低い球も強烈に打つようになり、やはり攻撃が耐えられず負けてしまった。
序盤から攻めの形が作れていたらもう少し相手の攻撃を凌ぐ所にも力を割けたと思うので立ち上がりが悔やまれる結果となった。

2番は田中先輩と船橋の対戦。左対左のマッチングとなった。
1セット目から田中先輩のサーブが効き、相手のレシーブミスが要所で目立つ形に。
相手は回り込みからのストレートコースに強気なボールもあったが、サーブレシーブで主導権を握った田中先輩が危なげなくセットを取る。
2セット目は少々後半に追いつかれたが、3セット連取を決め、リーグ戦通算37勝に最後の一勝を添えた。

3番ダブルスは田中先輩、木村ペア対室谷、和田ペア。
昨年は田中先輩と前野先輩のペアでも2-3で敗れている強敵。特に和田は攻守にソツが無く、この後シングルでも猛威を奮うことが予想されるためなんとかこのダブルスを取っておきたい。
1セット目、和田→田中先輩→室谷→木村の流れ。和田のサーブに対して田中先輩が室谷を揺さぶるレシーブにより、室谷が積極的に攻められない形を作れた。
しかし木村の三球目は和田が非常に上手く返してくることが多く、中陣でのラリーも多くなった。サーブの回りがよく、このセットは11-8で取ることができた。
しかし2セット目、サーブレシーブのマッチングが変わると状況は一変。和田は田中先輩のレシーブに対して強気なまま、木村は和田の攻撃をなかなか止められない。
木村が返した球も室谷が連続攻撃を放ってくる。田中先輩も室谷の攻撃にタイミングが合わず、先制されたまま4-11で落とす。
3セット目になり、やはり1セット目と同じパターンで試合が進んだ。後半相手の攻撃が連続ネットインにより同点に追いつかれ、シーソーゲームでデュースに。室谷のサーブを木村が良いコースにレシーブでき、田中先輩の4球目が決まり、こちらのサーブでも三球目がうまく決まって12-10。
4セット目でなんとか点数を取るパターンをつかみたいものの、2セット目以上に手の出ない展開になってしまい2-11。
5セット目、チェンジエンドの後がキツいのは自明なので前半リードは外せないところ。1,3セット目の展開をそのままに相手も良い球が多くなるがこちらも落とさず5-2とまずまずの展開でチェンジエンド。
偶数セットのパターンをなんとか崩したいところ。相手のミスで2点を得たものの、やはり追いつかれ7-2から7-8に。ここでタイムアウトを取ったものの「6点連取で油断しかけている相手の気を引き締めてしまった」(田中先輩談)ことで7-9に。そのまま相手のサーブから3球目を決められ7-11。
やはり最後まで偶数セット時の相手を止めることができず、歯がゆい結果となった。

4番は小山内と和田の対戦。
後が無い状況で和田との対戦になってしまったが小山内にはなんとか食らいついてもらいたい。
1セット目序盤、小山内の攻撃は取られ和田の攻撃は決まりで先制を許すことに。しかしセット終盤はこちらの攻めの形が作れ、中陣からのラリーも多くなった。がやはり和田のサーブから取られ8-11で落とす。
2セット目は先制するも中盤から和田がサーブを持つと落とさなくなってしまいデュースに。セットポイントを握るも、やはりサーブレシーブの安定感が和田にはあり、1度追いつくが12-14で2セット目も取られてしまった。
3セット目、完全に後が無くなり、ベンチとしては祈るのみ。小山内は3球目を1,2セット目より積極的に攻めていくものの、かなりいいコースでない限りは軽くかわされ、ラリーで点数を取られてしまう。
サーブレシーブは追いついてきたが、回り込みに加えて両ハンドが安定している和田はこちらがタイムアウトを取ってもなかなか攻略できない。
そして主導権を握られたまま9-11。

入れ替え戦までも行くことができない悔しい結果に。4部ブロック優勝同士の試合なので、実際勝てない試合では無かった。
が、力の差はやはりあったと思う。もちろん勝負は分からないが、試合の前段階で厳しいことは目に見えていた。このことがまだまだ力不足であることを示している。
そしてダブルスがもつ4単1複の団体戦における重みも何度目か分からないが再認することになったと思う。

これで代替わりとなり、「田中先輩が抜ける」というこのチームにとって非常に厳しい現実がある。
しかし現2年生はすでに団体戦のメンバーであり、他の部員も着実に力をつけていると思う。
4部をブロック優勝したことにより、実力がどうとか、僅差だったとかは抜きにして次のリーグ戦では追われる立場である。
3部昇格という目標を目標に掲げたまま、今まで以上にレベルアップに励んで是非結果を残して欲しい。 ― 広報担当・長尾
東工大獨協大
武田 健吾23-11
7-11
11-9
11-9
5-11
3室谷 彰
田中 純一311-6
11-8
11-4
0船橋 謙太
田中 純一
木村 真大
211-8
4-11
12-10
2-11
7-11
3室谷 彰
和田 拓也
小山内 泰亮08-11
12-14
9-11
3和田 拓也
木村 真大
鹿島 拓朗
1-3

1