春季関学入れ替え戦[2004/06/05]

抽選の結果、対戦校はお互い顔見知りも多く、先月練習試合をしたばかりの東京農工大学となった。

1番は吉田と河野のエース対決。1セット目は吉田の攻撃が快調に決まり、比較的楽にとった。しかし2セット目以降、相手がその攻撃に対応し始め、それに加えて河野はサービスの配分が考えられたものになり、それを上手く処理できず、2,3セット目を落とした。4セット目は吉田が勝負サービスから流れを引き寄せ、5−5から9−5と離したのが大きく、このセットを取った。しかし5セット目はやはり相手サービスとブロックに手を焼き、最後まで上手く対応できず、このセットを落とし2−3と敗れた。

2番は福田と石川の対戦。格上の福田に対し、石川は1セット目から思い切った攻撃を繰り出してきた。逆に福田は相手に比べ、受けにまわった感があり、セット後半の石川の攻撃が入るかどうかによって結果が左右されるシーソーゲームとなったが、最終セットは地力に勝る福田がとり、貴重な勝ち星をあげた。

3番ダブルスは1番シングルと同じような展開となった。‘相手ペアの台上処理が厳しく、1発強打を封じられ、それをブロックでまわされミスがでる’というパターンが多かった。いずれのセットも接近したスコアであったが、相手ブロックと勝負どころでの相手の思い切った攻撃に対応できず、最終セットをジュースで落とし、この試合を落とした。最後の一本も相手ブロックに対する攻撃のミスであった。

4番は川手と辻本の対戦。1セット目はダブルスの余勢を駆り、勢いにのる辻本が攻撃、台上処理ともリズムよくこなし、あっさりととられた。しかし2セット目以降、川手の攻撃が徐々に入りだし、川手本来のリズムが少しずつではあるが出てきて試合を支配するようになってきた。途中から変えたサービスも最後までよく利き、技術的にも戦術的にもセットを追うごとに楽な展開となってきた。−3、8,7,6と段々相手得点が少なくなっていることからもこのことが伺える。川手は絶対に負けられないプレッシャーの中、辻本相手に勝利を収めた。

5番は田中と藤田の対戦。1セット目をこれ以上なくあっさりと奪い、逆に2セット目の立ち上がりが懸念された。やはり1−3と序盤リードされたが、切れずによく集中してプレーをし、ジュースで2セット目もとった。3セット目は序盤こそ2セット目と同じ流れであったが1−3から5連続得点し勝利に大きく近づいた。ここで相手ベンチからタイムアウトがとられ、6−3から6−5へ追い上げられたが、思い切ってサービスを変え、次のポイントをサービスエースで奪い悪い流れを断ち切った。このままリードを守り続け、結局ストレートで田中が勝利し、東工大に勝利をもたらした。

エース吉田が単複で2敗するという誰もが予想していなかった展開になっても勝つことができたことは選手層が厚くなった証であろう。しかし技術的にも精神的にも少なからず課題を残す試合内容であったことは否めない。今後はこれを教訓にチーム一丸となってさらなる強化に励むことが必須であると感じた。-山本陽平
東工大農工大
吉田薫平211-6
7-11
3-11
11-6
6-11
3河野
福田将人311-8
8-11
11-8
7-11
11-7
2石川
吉田薫平
田中翔一
211-8
9-11
11-7
7-11
10-12
3河野
藤田
川手隆司33-11
11-8
11-7
11-6
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1辻本
田中翔一311-0
13-11
11-7
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0藤田
3-2